小島徒然ブログ

小島進学セミナーが考える「努力のコスパ」

ブロガー:城  

ご無沙汰しております。
小島54期の受験が終わって早2ヶ月。
ホッとする間もなくすでに55期生の
受験に向けてスタートダッシュをかけて
いたため、ブログの更新がほとんどなく...
ブログを楽しみにされている方から
Lineをいただき、反省している城です。

さて、今日は2-Sクラスの今日の授業の
話をちょっと。
なが~~いのでお時間のある時の
暇つぶしに是非。


今年私城は、2-Sの数学を担当しております。
今日は、連立方程式の基礎のテスト。
これから丸つけをするのにワクワクと
ドキドキです。

連立方程式は、中学校では5月後半から
6月初旬に学習する範囲です。
ですから、期末テストの範囲ですね。
(中には基本的な計算だけ中間テスト
 で出題される場合もありますよ!)
今年の2-Sは、3月からスタートしましたが
はじめは、生徒達の苦手な文章題の復習を
相当行いました。
その上で、1ヶ月ほど学校をリードできている
のは、2-Sの生徒達の努力のおかげです。

さて、ちょっと回り道をしてしまいますが
中学生の数学では、大きな関門が9つ。
【中学1年生】
①1学期:正負の計算
   中学校に入って初めてマイナスの
   世界を知ります。ここでマイナスの
   感覚だけでなく、計算のルールを
   手に入れられないと、中学校の数学
   はかなり厳しくなります。
②夏期講習:方程式
   算数と数学の大きな違いである方程式。
   方程式はこの後の、文章題から図形
   関数とすべてにつながる計算です。

【中学2年生】
③1学期:連立方程式
   ②の方程式に続き、全ての分野で必要
   となる計算です。高校入試では
   この計算が必ず出題されます。
   1年生と比べて計算量が多いため
   苦手にしてしまう子も...
④2学期:関数
   公立入試では、15点~25点分出題
   される関数の範囲。
   この範囲が習得できるかどうかで
   上位校を目指すことができるかどうか
   が決まります。

【中学3年生】
⑤1学期:平方根
   中学校では、さらっと終わってしまう
   この平方根の範囲。平方根の意味だけで
   なく、数字の感覚を手に入れるのは
   一生でこの範囲が最後です!
⑥夏期講習:関数
   2年生に続き、関数の範囲が拡大されます。
   私立高校も含めて、この範囲は応用問題が
   出題されることも多く、上位校を目指す
   生徒達にとっては、非常に重要な範囲です。
⑦2学期:相似(比の感覚)
   図形の感覚が必要な範囲。
   長さ、面積、体積と図形全ての感覚が
   必要な範囲。それだけでなく、小学6年生
   で学習する比の感覚が問われます。

これに加えて⑧文章題⑨図形の感覚
全学年で大きな関門となるでしょう。
もし小学生がこのブログを読んでくれているならば
是非、図形・比が大切だということを知ってください!

話しを戻しまして。
2-Sは中学3年間の数学の第3関門に挑戦
しているわけです。ですからまだまだ半分も
行ってないわけですから、焦る必要も
ありまから、2-Sクラスの連立方程式の
練習は、例年よりちょっと多めに練習しております。
「え?今年の2-Sは出来が悪いの???」
そうではありません。
今年の2-Sは理解力や自分の意見を出そうとする
能力はなかなかいいものを持っています!


ただし!

努力の質が、まだまだ子供。
特に学習に向ける気持ちがまだまだ幼い。
そこで今日の授業では、そのことについて
話しをしました。
題して「努力のコスパ」です。
ながいですが、もうちょっとお付き合いを。

まず2-Sの生徒達に「何歳まで生きる?」と問いかけました。
「100歳!」「90歳!」中には「143歳!」という子も!
まぁ例え話ですのでとりあえず90歳と考えてもらいました。
黒板に数直線をかいて、年齢を入れました。
ちなみにこんな感じ。


この数直線を書きながら、「え?人生半分来ちゃった...」
実は、私自身も自分の人生について考えそうになりました...

さて、小学生低学年までは「努力」というものは
あまり感じたことはないでしょう。
また、2-Sの生徒達に70歳から努力する?
と問いかければもちろん答えは「NO!」
お茶を吞みながら、のんびりとした日々を
過ごしたいですよね。

さて、さらに子ども達にさらに問いかけます。
「一番お金の心配をする時期はいつごろかな?」
(ちょっと聞き方はブログ用にしてありますが...)
すると子ども達は「30~40歳!」やら
「人生の半分くらい!」と答える子ばかり。
うん!正解かな。
ただし、私やお父さんお母さんの一番の心配事
である老後を忘れてるじゃないか!
とは言いませんでしたが。
授業では「40歳~50歳くらいが一番だね」という
話しにしました。

問いかけは続きます。
「じゃ~いつ努力するべきかな?」
子ども達は、「30歳くらい!」「20代!」
いう答え!
まぁわかりますが、ちょっと努力を先送りに
しようとする子ども達の性質も見え隠れ...

ここからは、私城が話したことを。

20代30代に努力はしなくちゃならないね。
でも、そのころは仕事を頑張るんだよね。
ってことはもう会社には入っているな。
どうだ?そのころ自分のやりたいことを
できる会社に入れていれば、いいけど
そうじゃなければ努力できるか??
そうだ。もう会社にはいってしまってるからね。
じゃ~会社に入る前に努力をしなくちゃ
ならない。
じゃ~~努力するのは大学生かな??
大人たちは言ってるぞ。
入る大学によって、会社が決まってしまうって。
俺はそうは思わない部分もあるけど
半分正解で、まず大学に入っていなければ
会社を選ぶ側にはなれないな。
ってことは高校で頑張るべきだな。
でもさ、高校にはレベルがあるよね。
というより、目的別に高校はなっているんだ。
高校卒業したら就職したい人は、高校3年間で
子ども時代の大切な思い出を作らなくちゃ
いけない。だから部活や遊びに思いっきりで
勉強はそこそこでいいんじゃない?
だからそういう人たちが集まる高校があるんだ。
みんなは大学に行きたい?(み~んな手を上げる)
じゃ~~、高校3年間で大学入学を目指そうねって
いう高校に入らなくちゃならないな。

じゃ~~いつ努力するんだ???
そう中学3年間、いや小学校高学年から中3までの
6年間じゃないかな。
おいおいもう4年経っちまってるぜ!
残された時間は1年と9カ月。もう後半戦だ!

と、ここまでは今までの2年生にもよくする
話しです。このころ数直線はこんな感じ。


長くなりましたがここからが「努力のコスパ」
の話。ここまで読み続けてくれた方は、きっと
このコスパの話を分かってくれるのでは!

さぁ、人生で後悔することってきっとあるだろう。
そこで諦めたらおしまいだ。
後悔したら努力して、人生のコースを
チェンジ
できるように努力するべきだよね。
(子ども達はなかなかよいリアクション!)
じゃ~~同じ努力でも一番いい時期はいつだろう。
20代で努力すべきって言ってた人たち。
20代はもう仕事をしているよね。
例えば、資格を取ろうと努力するにしても
仕事しながら努力するって大変だよね。
30歳から努力しようって言ってた人たち。
このころは、結婚しているかもしれないな。
結婚していなくても、一人暮らしをしていて
掃除洗濯、食事の用意もして、さらに仕事を
しながら、プラスαで努力するって
大変じゃないか??
よく聞いてほしい。
人生どこかである量の努力をしなくては
いけない。
そのある量の努力をどの時期にするのが
一番効果的なのかを考えてみろ!
まさに今この時期じゃないか???
住む場所もあって、掃除や洗濯はやって
もらえて、その上食事も作ってもらえる。

生活に必要なことは全部やってもらえる今が
一番努力するには一番いい時期なんじゃないか?
提出物や宿題でヒィヒィいっているみんなが
仕事しながら資格を取ったりっていうプラスα
の努力ができるか?
仕事で忙しい中で努力するのと、今努力
するのではどっちが効果がある???
この表を見ればわかるよな!
今が一番努力するのに最適な時期なんだ!
2-Sのみんなは、言い方悪いけど「凡人」だ。
もちろん俺も凡人だ。
さぁ俺たち凡人が、ここから
「かっこよくて楽しい人生」をつかむという
人生のコースチェンジを狙わないか?

そのために努力しようぜ!
努力のコスパを考えると、この中2中3の
時期は、一番コスパの良い時期なんだ!
だからこそ、いま「努力させられている」
なんて、カッコ悪くて「人生を考えたら
今努力することが一番いい方法だから
今俺は努力するんだ!」って攻めていく
努力をしよう!

これが私の今日の授業でした。
最後には立ち上がって「はい!」って
いう子までいました!


読んでいただいている方も、書いている私も
ちょっと疲れましたが、「努力のコスパ」
ついて、納得していただけたでしょうか。
大人はみんなわかっている話ですよね。
でもそれは、黒板に書いた表の真ん中あたり
まで来たからこそわかることで、子ども達は
これを知りません。
もちろん私が話したところで、子ども達が
実感をもって理解できたかというと
確信はもてません。
でも、こうやってきっかけを作ることや
人生について子供たちの持っていない視点
からの考えの話をしてあげることが
大人の務めなのでないでしょうか。


もちろん小島進学セミナーも「学習塾」ですから
勉強だけ教えていればいいとお叱りをうける
かもしれませんが、小島はこの55年間
「子どもを育てる」
ということが私どもの
責務だと感じながら子ども達をお預かりして
おります。
勉強を教えるだけでは、子ども達の人生の
コースチェンジにはなりません!
楽して結果を得ることはできません。
でも同じ量の努力でも効果が得られる
タイミングがあることを、子ども達に
伝えたいと思いこんな話を授業でしました。

ということで、最後に子ども達に
「これから頑張れるか?」と聞いたら
元気よく「はい!」っていう返事が
返ってきたので、今日までの課題が終わって
いなかった生徒達も、許すことにしました...
また甘やかしてしまった...
そんな今日の2-Sの授業でした!


三郷、吉川で最も歴史のある学習塾
そして最も子ども達のために努力する場所
小島進学セミナー

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