入試情報

【2022年度】埼玉公立入試問題講評

昨日2022年2月24日に埼玉県公立高校の
入試がありました。
小島55期受験生達、本当によく頑張ったね!
昨日もLineで解答速報を出しましたが
なかなかの問題だったね!
本当にご苦労様。

ちなみに、小島進学セミナースタッフが解いた
解答はこちらです!
【小島進学セミナー公立解答速報】

県発表の問題と答えはこちら
【埼玉県教委】

小島スタッフが今年の入試問題の講評
を書きましたので是非参考にしてください!

◆2022年度 国語◆
問題の構成は、例年通りでした。
1.物語文(26点)
2.漢字と文法(漢字10点・文法14点)
3.論説文(26点)
4.古文(12点)
5.作文(12点)
 物語文は、いつも通りで今年はちょっと
読みやすかったように感じます。
記述問題も書きやすい問題でした。
 論説文は、「倫理」についての文章でしたが
「倫理ってなんだ?」となってしまった場合
内容把握が辛かったでしょう。
記述問題は、例年よりも若干解きやすい
問題だったと感じます。
 漢字も難しすぎる問題はナシ!
 文法問題で、「最も多く使われている品詞」
という聞かれ方をして、戸惑った受験生が
いたのではないかと思います。
 古文は、誰が誰に何を話しているかを
読み取る問題が出題されました。
 作文は書きやすい題材だったのでは
ないでしょうか。

大きな変更点や特徴もなく
平均点は若干上がるのでは?と予想します。

◆2022年度 数学◆
  ~学力検査問題~
問題構成の変化はありません。
 問題内容としては、関数と確率を合わせた問題
が出題された点と、埼玉では珍しく円の範囲を
大問で出題されていた点が、今年の特徴です。
 また、昨年度出題範囲から削除されていた
三平方の範囲、体積比の範囲からの出題が多いこと
や、今年からの新範囲である「箱ひげ図」の問題
が出題された点が、今年の特徴と言えるでしょう。

平均点は、少し下がると予想されます。
(昨年の平均点がちょっと高すぎましたし...)
学校のワークで出題されているような問題も
多く、取りやすい問題とそうでない問題の差が
ハッキリとした問題でした。

◆2022年度 数学◆
  ~学校選択問題~
学力検査問題同様、昨年出題できなかった範囲
新範囲からの出題が特徴的です。
ただし、難易度の高い問題が増えたため平均点は
下がるはずです。特に上位校の平均点は大きく
下がることが予想されます。
 複数の範囲を統合した問題が多く出題され
学校の定期テストで点数をとれていたとしても
手が出ないような問題が40点近く出題されており
学校選択問題を採用している高校への受験は
学校の授業をさらに掘り下げた問題の演習が
必要なことがハッキリと見える問題でした。

代表の城が、数学の学校選択問題の
解説動画をYoutubeにのせました!
是非ご覧ください!
※多分学校選択問題の解説動画は
 世界最速で上げました!
【数学(学校選択問題)解説動画】

◆2022年度 英語◆
  ~学力検査問題~
単語レベルが難化しているため、語彙力に
不安のある生徒には難しい問題でした。
また、出題傾向は【2】のDが1語の英単語を
書くだけの問題ではなくなっている以外では
それほど変りありません。
しかし、並べかえ問題は【第4文型】+【関係代名詞】
などの複合範囲や【現在完了進行形】などの
新指導要領範囲が出題されているため
英語が得意でない生徒は、かなり苦戦することが
考えられます。
学力検査問題に関しては、中学校までどこまで
語彙力を高めることができているかが合否を分ける
ように感じられます。

平均点は昨年から若干上がるのではないかと予想されます。

◆2022年度 英語◆
  ~学校選択問題~
単語レベルは難化しているが、出題傾向にほぼ変化がなく
設問に関しては昨年度と比べて易しくなっていました。
新指導要領による教科書の改訂で、生徒たちが単語を
覚えることに追われ、英語にさくための学習時間が
取れないことを想定して作った問題のように感じられました。
単語のレベルにより文章が難しくなるため、設問自体は
易しくなっているので、例年通りの対策を行ってきた生徒や
上位私立高校の入試をこなしてきた生徒にとっては
点数の取りやすいテストとなっていました。
ただし、英作文は難しくなっていました。

平均点は上がるでしょう。

◆2022年度 理科◆
問題構成は例年通り。
1.小問集合(24点)
2.天体(19点)
3.人体(19点)
4.物質と化学(19点)
5.力(19点)

大問2の天体の範囲からの出題。
今回は日時計という見慣れないものでも
太陽の日周運動の動き方と透明半球を用いて
考える問題であった。
南中高度の計算を練習していると高得点が狙える
内容であった。
ただし、問5は問題を読み解き自分で計算する必要が
あるため問題を読み解く力が必要と感じられた。

大問3は、消化酵素の消化の働きと
吸収された栄養分の流れが出題された。
問題としてよくある問題であり、解いたことがある
人には知識問題で簡単だったかもしれない。
問6の記述も語句指定が3つあり、
自然な流れになるように文章を作りやすいと感じた。

大問4は、この範囲単体での出題は埼玉県では
ここ数年みられない問題だった。
気体が水に溶けるということが気体分子が
水に溶けるため分子の数が減るという点を
理解しているとスムーズに進められたと思う。
実験環境を変えてしまわないように
気体の収集の仕方を変えてはいけないため
水上置換法が使えないという記述はすこし
難しかったかもしれない。

大問5は、問1~問3まではこの範囲においては頻出の
内容であった。フックの法則のグラフを書かせる問題は
以前にも埼玉県公立入試で出題されている。
問4は力を分解し相似を利用する必要があるため、
解きなれていない人にとっては
難しかったかもしれない。
問5は実験結果から角度がどのようになれば
ケーブルにかかる力を小さくすることができるのか
実験結果からも読み取れるため、
わかる人はすぐに答えられたかもしれない。

例年よりも、「知識問題」が増えたことが特徴。
また、各大問において問題を読み考える力が
必要なものがみられ、自分の知識を使い
問題分から読み解いて考える力が必要で
あるり、この傾向はますます強まるだろう。

平均点は若干上がるのではないだろうか。

◆2022年度 社会◆
問題構成は例年通りでした。
大問6の並び替え問題が2問に増えたことと
公民の範囲にて、表やグラフなどの資料を
読み取る問題が出題されたことが例年と
異なる部分でした。
大きな特徴としては、資料を読み取り
文字数の多い文章を読んだ上で
解答しなければならない問題が増えたことです。
単に知識を詰め込んだだけでは戦えない
傾向にあります。
時間が足りなくなってしまった受験生や
資料を読み取り切れない受験生も多かった
のではないでしょうか。

平均点は下がるでしょう。

以上小島進学セミナースタッフによる
入試問題講評でした。
この内容は、埼玉新聞の記事を
書かれている梅野先生にお伝えしました。
梅野先生が執筆された記事はこちらです。
【埼玉新聞記事】

埼玉県公立入試の問題は、全体的に
文章や資料を読み取ったうえで
覚えた知識を使って解き明かす問題が増え
ている状況です。
この傾向は、さらに強まることが予想されます。
これは、大学共通テストの出題方式の変更に
よるもので、これからは単に1問1答形式の
問題ができるだけでは、点数を取れなくなって
来るでしょう。
覚えたことを、自分で説明できる力
覚えたことを組み合わせて問題を解く力が
今まで以上に求められるようになります。

中学1・2年生、また小学生の皆さんは
学習の方法を変化させていく必要があります。
いつも小島でしつこく「なんでそう考えた?」
「理由を説明してごらん」とみんなに言って
いるわけが、ちょっと理解できたかな?

受験生の皆さんも、大学進学を希望している
ならば、理解の深さがこれからの勝負です。
是非そのことを念頭に置いて、高校での学習
も頑張ってくださいね!

それではこれから、国立大学2次試験の
MSTメンバーのお見送りに行ってきます!


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2022.02.25 07:35

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